イカレポンチのうさぎ(7)
8月 31st, 2011アルバート君は週に2日来る事になっていたが、金曜日以外の予定が立たないらしく、開いた日に突然来る事になっていた。娘は「金曜日以外はビックリ箱みたいな毎日だ」と言って喜んでいた。アルバート君の授業は休憩を入れて4時間だ。子供の家庭教師としては倍近く長い時間を費やすが、2人とも『これで調度良い』のだそうだ。授業内容と方針には、何か特殊な物が入っていない限り、例えば宗教的な物とかだが、私は口出しをしない事にしていた。授業の中には体育や保健体育も含まれているようで、娘は初潮の事についてもアルバート君に教わる事になった。その事について少々悩んでいた私はおかげで大役を人任せにする事ができたわけだ。本来ならば、授業以外でも母親があれこれと教える事なのだろうが、アルバート君はなんと生理用品を買って来て実践して見せてくれたのだ。他にも女の子はこう言った生理用品を、可愛らしいポーチに入れて歩く事や、特別な下着を穿く事も教えてくれた。胸が膨らんできた時に最初に身に付けるブラジャーの種類等についても詳しく教えてくれたのだ。保健体育の授業がたまたま日曜だったので、娘の許可を得て私も参加させて貰ったのだ。
生理用ナプキンはテレビのコマーシャルで何度も見た事はあるが、実際目の前で小さく畳まれた物が、羽を広げて広がり粘着剤が付いていて下着にくっつく仕組みになっていたのには驚いた。「おお!これは凄い!」と声を上げると「お父さん授業中だよ」と娘から注意を受けた。2人は、体育の授業にも良く出掛けて行った。近所の公園で逆上がりを始めた頃は帰りが非常に遅く、なかなか苦戦しているようだった。鉄棒でマメが出来ている手で包丁を握り、約束通りご飯支度もこなしていた。マメが出来ていたのは娘だけではなく、アルバート君も同じく大きなマメが潰れて大変痛そうだった。「逆上がりが出来なくても人生が変わる事がないと思うが」私は、2人の手に出来ている赤く潰れたマメが気の毒になって言っただけなのだが、2人は声を揃えて反論した。
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